暦の上では秋の声が聞こえ始める「処暑（しょしょ）」。
とはいえ、まだまだ厳しい残暑が続き、夏の疲れがどっと出やすい時期ですよね。
「処暑って正確にはいつ頃？」「この時期、どんな食べ物を食べれば元気に過ごせるの？」
そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
この記事では、「処暑」の意味や時期、そしてこの時期にぴったりの食べ物について、分かりやすく解説します。
旬の食べ物のパワーを借りて、残暑を元気に乗り切りましょう！
処暑（しょしょ）とは？暑さが和らぎ始める季節
処暑は日本の季節を表す二十四節気の一つです。具体的にどのような時期なのでしょうか。
処暑の意味と読み方
処暑は「しょしょ」と読みます。
「処」には「止まる」「落ち着く」という意味があり、「処暑」は「暑さが止む、落ち着く」頃を表しています。
暦の上では、この日から暑さが和らぎ始めるとされています。
2025年の処暑はいつ？
処暑は毎年8月23日頃で、2025年の処暑も8月23日（土）です。
この日から次の節気である「白露（はくろ）」（2025年は9月7日）の前日までが処暑の期間となります。
白露についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
処暑の頃の気候と過ごし方
暦の上では暑さが収まる頃ですが、実際には日中はまだ残暑が厳しい日が多いです。
ただし、朝晩には涼しい風が吹いたり、秋の虫の声が聞こえ始めたりと、少しずつ秋の気配が感じられるようになります。
夏の疲れが出やすい時期なので、無理せず体調管理を心がけることが大切です。
台風が多く発生する時期でもありますので、天気予報にも注意しましょう。
処暑に食べたい！夏バテ解消＆秋を先取りする旬の食べ物
夏の疲れを癒し、秋に向けて体を整えるために、処暑の時期に旬を迎える栄養満点の食べ物を積極的に取り入れましょう。
まだまだ活躍！体に優しい夏の恵み
- きゅうり・なす・トマト: 体にこもった熱を冷ます効果が期待できる夏野菜。水分補給にも役立ちます。カリウムも豊富なので、汗で失われがちなミネラル補給やむくみ解消にも。処暑の頃もまだまだ美味しく、積極的に摂りたい食べ物です。
- かぼちゃ: 夏から秋にかけて旬を迎える栄養満点の食べ物。β-カロテンやビタミン類が豊富で、免疫力アップや粘膜の保護、疲労回復に役立ちます。煮物やスープなど、体を温める調理法もおすすめです。
秋の味覚を先取り！旬の走りを楽しむ食べ物
- 梨・ぶどう: みずみずしい甘さが嬉しい秋の果物。水分や糖分、カリウム、食物繊維などを補給でき、疲労回復や腸内環境を整える効果が期待できます。いち早く秋の味覚を楽しめる食べ物です。
- さんま: 秋の味覚の代表格！処暑の頃から「初物」として出回り始めます。この時期のさんまは脂が控えめでさっぱりとした味わいが特徴。良質なたんぱく質や、血液サラサラ効果が期待されるEPA・DHAが豊富な食べ物です。
伝統的に食べられる処暑の食べ物
- ところてん・寒天: 食物繊維が豊富で低カロリー。つるっとした喉越しで食欲がない時でも食べやすい食べ物です。体を冷やす効果も期待できるため、残暑が厳しい時期にぴったり。
- すだち・かぼす: 処暑の頃に旬を迎える柑橘類。爽やかな酸味と香りが食欲を増進させてくれます。焼き魚に添えたり、ドリンクに加えたりするのもおすすめです。クエン酸が疲労回復を助けてくれます。
旬の食べ物を活用！処暑におすすめ簡単料理アイデア
処暑の時期におすすめの旬の食べ物を使った、簡単な料理アイデアをご紹介します。
火を使わないものや、さっと作れるものを選んでみました。
- 料理アイデア1：夏野菜たっぷり！豚しゃぶサラダ
- ポイント：夏野菜と豚肉でビタミンやミネラル、たんぱく質をバランス良く摂れる、夏バテ気味の体に嬉しい一品です。ポン酢でさっぱりとどうぞ。
- 料理アイデア2：梨のコンポート
- ポイント：優しい甘さで、食後のデザートや朝食にもぴったり。そのままはもちろん、ヨーグルトに添えるのもおすすめです。冷やして食べると残暑に嬉しいですね。
- 料理アイデア3：かぼちゃのレンジ煮
- ポイント：カットしたかぼちゃと調味料（醤油、みりん、砂糖など）を耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱するだけ。鍋を使わずに手軽に煮物が作れます。
- 料理アイデア4：さんまの塩焼き すだち添え
- ポイント：秋の味覚の代表格・さんまをシンプルに塩焼きで。処暑の頃に出回る初物さんまの味を堪能しましょう。旬のすだちをたっぷり絞れば爽やかさ倍増！
- 料理アイデア5：焼きなすの香味だれ
- ポイント：グリルやフライパンで焼いたなすに、刻んだみょうがや大葉、生姜などを混ぜたポン酢やめんつゆをかけるだけ。香りが良く食欲をそそります。
- 料理アイデア6：トマトと豆腐のカプレーゼ風
- ポイント：切ったトマトと豆腐（水切り不要の絹ごしなど）を交互に並べ、オリーブオイル、塩、こしょうをかけるだけ。お好みでバジルを添えれば彩りもきれいです。
- 料理アイデア7：きゅうりとワカメの酢の物
- ポイント：薄切りにしたきゅうりと戻したワカメを、酢、砂糖、醤油で和えるだけ。箸休めにぴったりのさっぱりとした副菜です。
- 料理アイデア8：ぶどうのサイダー割り
- ポイント：洗ったぶどう（種なし皮ごと食べられるものが楽）をグラスに入れ、軽く潰しながらサイダーを注ぐだけ。見た目も涼やかで簡単なデザートドリンクです。
まとめ
処暑は、夏の終わりと秋の訪れを感じる特別な時期です。
残暑による体調の変化に気を配りながら、旬の食べ物を上手に取り入れて、美味しく元気に過ごしましょう。
今回ご紹介した食べ物や料理アイデアが、皆さんの処暑の時期の食卓を豊かにするヒントになれば幸いです。
旬の恵みをしっかり摂って、心地よい秋を迎えましょう！
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
