
「花祭り」とは灌仏会(かんぶつえ)とも言われ、
インドから中国、そして奈良時代には日本にも伝わってきた行事で、
お釈迦様の誕生日である4月8日や月遅れの5月8日に
宗派に関係なく全国の寺院で行われているものです。
「灌仏会」という名称が初めて使われたのは840年とされていますが、
現在では、明治時代から言われ始めた「花祭り」の方が一般的かもしれません。
この記事では、花祭りとはどのような行事なのか、
また、この行事の際にはどういった食事をするのかについて
ふれていきたいと思います。
花祭りはお釈迦様の誕生日を祝う行事
お釈迦様に関わる3つの日である
「三仏忌(さんぶつき)(「三仏会(さんぶつえ)」とも)」の一つ、
灌仏会(かんぶつえ)が花祭りの事で、
お釈迦様の誕生を祝う行事となります。
一般的には4月8日に寺院にて行われています。
「仏に灌ぐ(そそ)ぐ」というところから、「灌仏会」と呼ばれていますが、
その他にも「降誕会(こうたんえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「竜華会(りゅうげえ)」など
色々な名称があります。
甘茶をお釈迦様の立像にかけてお祝いする

花まつりでは、花で飾れた御堂「花御堂」に安置された
お釈迦様の立像「誕生仏」に、柄杓(ひしゃく)ですくった甘茶をかけお祝いします。
これは、お釈迦様が生まれた時に天から現れた九龍が
香湯(甘露の雨)を注ぎ、身を洗い清めたという言い伝えからによるものです。
日本に伝わった当初は水を使用していましたが、
江戸時代あたりから甘茶をかける風習に変わっていったようです。
また、花祭りではお釈迦様の立像にかけるだけでなく、
寺院でふるまわれたりする甘茶を飲むのも定番となっており、
甘茶を飲むことにより、無病息災で過ごせると言われています。
市販もされているので、花祭りに参加出来ない方などは、
自宅で気軽に甘茶を供えたり飲んだりする事も出来ますね。
花祭りで一般的に食べられるもの
花祭りでの会食やお供え物にはどんな食べ物が定番とされているのかですが、
一般的には旬の精進料理が挙げられます。
仏教の教えにより、動物性の食材を除く
春に旬を迎える野菜や穀物などを中心とした料理となります。
次に、そういった精進料理によく使用されている食材や食べ物をご紹介したいと思います。
たけのこ

たけのこは、土の中から空に向かって伸びて成長する姿が
誕生仏に似ているところから「仏影蔬(ぶつえいそ)」とも呼ばれ、
花祭りでの定番食材の一つとなっています。
そら豆

そら豆は、さやの先が天に向かって伸びる様子から「仏豆」とも呼ばれ、
花祭りでよく使われる食材です。
うど

うどは感じで「独活」と書き、
お釈迦様が誕生した時に言った「天上天下唯我独尊」
という言葉に通じるものがある事から
花祭りの精進料理によく用いられます。
よもぎ餅

日本では古くから花祭りの時に
よもぎ餅をお供えする風習がありました。
摘み取ってきたよもぎを使い、
各家庭で作るのが一般的だったようです。
また、草餅や草団子が振舞われることもあるようです。
まとめ
花祭りとはどういった行事で、
行事食にはどういったものが使われるのかをご紹介しました。
キリストの降誕祭であるクリスマスに比べると
メディアに取り上げられる機会が少ないためか
あまりなじみが無い行事のようにも思いますが、
古くから日本で行われている行事ですので
参加出来るお寺を見付けて
一度体験してみるのも良いかもしれませんね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。